2013-01-01から1年間の記事一覧

五十二冊の中から:ポアロのクリスマス

今日、札幌のくすみ書房さん(http://www.kusumishobou.jp/)から 「あなたの本棚」についてメールが届きました。 写真付きで。 これが見たかったんですよはい。 メールによると、この本棚を12月20日頃セットし、 すでに四冊売れたそうです。ちなみに、売れ…

五十二冊の中から:盲目の理髪師

ディクスン・カー大先生ですよ。三つの棺、凝ってますよね。曲がった蝶番、驚きますよね。魔女が笑う夜、連続殺人事件、テニスコートの殺人、 読んでて楽しいですよね。帽子収集狂事件に登場する女性、可愛いですよね。 パリから来た紳士に登場する女性、怖…

五十二冊の中から:梟の拳

五十二冊のリストについて、まずこちらをどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 リストについて考えていた時、 これをリストに入れようと心の奥で囁くように 存在を主張していた本がありました。 「梟の拳」です。読んだのは何年も…

五十二冊の中から:ミステリ・ジョッキー

素晴らしい作品を読んだ人が、ものすごい勢いで 他人に薦めることってありますよね。 薦められて読んでみると、期待が大きすぎて 感動できないこともあったりしますが。 リストに「ミステリ・ジョッキー」を入れました。 綾辻行人さんと有栖川有栖さんがミス…

五十二冊の中から:百番目の男

これはリストに入れる、絶対入れる。 入れるぞー。たとえ怒られても入れるぞー。 そんな作品があります。 「百番目の男」です。 ミステリーがお好きな方と会う機会が あったら、「これ読んだことあります?」と お尋ねしたりしてます。あるいは、 事前に書店…

五十二冊の中から:海外ミステリーマストリード100

五十二冊のリストについて、まずこちらをどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 リストを作るのは、ものすごく難しかったです。 くすみ書房さんhttp://www.kusumishobou.jp/の企画 「あなたの本棚」を知って申し込んだものの、 迷…

五十二冊の中から:パイド・パイパー/ネビル・シュート

「パイド・パイパー」は冒険小説の名作と言われていますが、 これが冒険小説なのか、私はちょっと考えてしまいます。 第二次世界大戦の頃、イギリス紳士の老人が、 子供たちを連れてドイツ占領下のフランスを 旅する、という物語です。 このストーリーにおい…

五十二冊の中から:厭な物語

五十二冊のリストについてはこちらをどうぞ http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 リストを作る時にまず考えたのは、 明るく面白い作品を入れようということでした。 書店に本棚を用意して実際に売るのですから、 「読んで楽しかった、また…

五十二冊の中から:人外境ロマンス

リストはこちらになります。 http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 私は、ミステリーをたくさん読んでいるわけではありません。 ミステリーについて詳しいわけでもありません。 なので、リストを作ろうと思い立った時は驚き、焦りました。 …

五十二冊の中から:ロケットマン

五十二冊のリストを見て思ったのは、 作品の舞台が様々になったなあ、ということです。 最初は別の主題を考えていたせいもあり、 自分で選んでおいてちょっと意外なセレクトになりました。 えーっと、作品の舞台になっているのは、 江戸の貧乏長屋や、アイル…

悪魔との取り引き

目の前に悪魔が現れた。ちぇっ、ちがう。正確な言い方じゃないな。目の前にいる黒い背広の男は、 悪魔ですと自己紹介した。 本当に悪魔かどうかは、わからない。背広の男は、ニヤニヤと笑っている。 「何かひとつ、願い事を叶えてあげましょう」 そんなこと…

五十二冊プラスワン

ふと思いついたお話、ストーリーを 色々と書き留めていたこの場所ですが、 しばらくのあいだ書く内容を変えます。 札幌に、くすみ書房さんという書店が あります。どういう本屋さんかというと、 こちらの文章にある通り、様々な企画を 打ち出しているお店で…

雑談:ミステリーの話題

2ちゃんねるミステリー板でのお話です。 自分でも忘れてしまった小さな理由、 まあちょっとした思いつきで、 ミステリー板に小話を書き込んだんです。 適当なトリップを付けて。 そうしたら、誰とも知らぬ名無しさんが 「ボクがこのネタ書きましたー」 なん…

犠牲者を選ぶ

「休日に呼び出してすまないね。 きみに、三十階からの眺めを見せたかったんだ。 素晴らしいだろう? 完成したばかりのビルは 塗装や接着剤の匂いが鼻につくだろうが、 まあ我慢してくれたまえ。そのかわり、 すべてがピカピカさ。照明やセキュリティ、 館内…

童話というか寓話というか

「なあ、おまえ。宇宙という言葉を知ってるか?」 「うちゅう? そのぐらい知ってるぞ。 高い空の、さらに上にあるんだろ。 空なら今も見えてる」 空を仰ぎます。高い高い空が見えます。「じゃあ、宇宙船という言葉を知ってるか?」 「宇宙船? 宇宙へ行くた…

ミステリー板の拾い物

8 :名無しのオプ:2011/09/13(火) 10:05:35.30 ID:8wAdwk2L ついさっき、思いついたネタ 『白昼堂々の殺人』 ある夏の日の午後一時、目の前で殺人があったと 通報があった。警察が駆けつけると、交差点の すぐそばの歩道に、男が倒れている。 強い日差しが…

雑談:ミステリーの話題

ミステリーの話題というか、私自身の思い出話です。 2ちゃんねるミステリー板のオフ会に何度か 参加したことがあります。スレで呼びかけて、 集まって、ミステリーについておしゃべりしたり、 読み終わった本を交換したり。例えば、 「これ、読みました? ま…

月並みな思いつき

新入りの刑事は青い顔をしていた。 上官に理由を問われて、ゆっくり首を振る。 「こちらの環境にまだ慣れてなくて」 「そうか、先月ここに配属されたばかりだしな」 しかし、事件は待ってくれない。 現場は教会のようだった。歳月を感じさせる 古びた尖塔が…

暗い箱

深夜の雑居ビル 僕は1階でエレベータを待っていた しばらくして軽い音が鳴り 扉がゆっくり開く暗いエレベータの中に女がいた 壁のすぐそばに立っている 降りるつもりはないらしい 僕が乗ったら扉はゆっくり閉まった12のボタンを押す 12のボタンが光る …

「読んで下さい」

「趣味はなんですか?」 「小説が好きです」 「へえ。僕もです。沢山読んでて……」 「読んでて?」 「はい。……それが何か?」 「私は、書く方が好きなんです」 「書く?」 「小説を書くのが好きなんです」 「どんな内容なんですか?」 「読んだら、わかります…

雑談:ミステリーの話題

ちょいと、トリックについての話題をひとつ。 写真は、1993年5月号のミステリマガジン ……「ハヤカワミステリマガジン」ではなく 「ミステリマガジン」らしいです。 特集は、ジョン・ディクスン・カーの世界。 巻頭に、瀬戸川猛資氏と松田道弘氏の対談 「新々…

陸の孤島

「さっき通ったあの吊り橋が崩れたら、ここは陸の孤島になるね」 ペンションの玄関ホールで、彼はそう言って笑った。 でも、それが現実のことになるなんて……。 玄関ホールで、オーナーの天樹さんご夫妻が迎えてくれた。 小さなペンションで、狭い玄関ホール…

賢者の贈り物

クリックで、別窓が開きます。 (動作保証環境……OS : Windows ブラウザ : IE6〜7、Firefox2 Flash Player:バージョン8以降) まぜまぜのべる公開ゲーム:賢者の贈り物 (追記:まぜまぜのべるはサービス停止になったようで、 クリックしても見ることはで…

思いつきを書き留めておきます

まず最初に犯人の正体が明かされる、というか 「おまえが犯人だ」と指をさすシーンから始まる ミステリーを考えたことがあります。例えば、 主人公は、気弱な女性。子供の頃から いじめられてたせいで、他人の顔色を うかがってばかり。相手はどういう人か、…

思いつきを書き留めておきます

いわゆる「プリズン・グルーピー」って、ミステリーのネタに使われてますでしょうか。犯罪者、あるいは受刑者に恋をする 「プリズン・グルーピー」。 例えば、有名な殺人鬼。 有名でファンも沢山。でも、今は刑務所の中。 ある日、殺人事件がおきる。それは…