五十二冊の中から:人外境ロマンス

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   http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813


 私は、ミステリーをたくさん読んでいるわけではありません。
ミステリーについて詳しいわけでもありません。
 なので、リストを作ろうと思い立った時は驚き、焦りました。
何年も前に読み、面白かったなあという
印象がボンヤリ残っている作品、そういう物ばかりが
リストに並んでしまいそうだったから。

 それはちょっと違うよな、と思い、二〇一三年に発売された、
あるいは二〇一三年に文庫化された作品を
リストに加えようと考え、いくつか読みました。
「人外境ロマンス」は、そんな中のひとつです。

 タイトルにロマンスとある通り、甘い恋愛物語集です。
可愛いんだ、これが。
かわいい、くぁーわーいーぃーって感じ。
 ストーリーは、ひとことで言うと
「きゃー素敵な人。ねえねえ付き合おうよう」です。
……うん、間違ってはいないな。

 北山猛邦さんの作品は、「瑠璃城」や「アリス・ミラー城」、
「一九四一年のモーゼル」などを読んだことがあります。
アリス・ミラーと人外境の違いにはびっくり。
あの作品を書かれた方が、こんな作品をかあ、とか
考えながらニヤニヤしてしまいます。


追記
「はかない薔薇」の、刑事が目撃者を尋問する場面が特に好きです。