2014-01-01から1年間の記事一覧

九冊の猫:時鐘館の殺人

直木賞作家の辻村深月さんは、今邑彩さんの大ファンです。 以前、ハヤカワミステリマガジンの アンケート企画「私の好きな短編ベスト3」で 今邑さんの短編を3作ご紹介されたほどです。 そのうちのひとつ「黒白の反転」は、 短編集「時鐘館の殺人」に収録さ…

九冊の猫:赤い柩

奥田哲也さん。大阪生まれの北海道育ち。 ミステリーとホラーを中心に 活動されている小説家の方です。 数多くの短編がアンソロジーに 収録されているほか、長編ミステリの 単行本は以下の六作があります。 「霧の町の殺人」「三重殺」 「絵の中の殺人」「赤…

九冊の猫:その棚

貸本の棚は、こんな感じになっているようです。 左にある「謎解きと怪談の花束 貸本のみ」というのが、 私がお送りした本というわけでございます。 誰かに読んでもらえるといいなあ。チラリと見える飛鳥部さんのお名前がまた いい。いいなあ。いい感じです。神…

九冊の猫

ミステリーのことを考えていて 頭に浮かんだアイデアやストーリーを あれこれ書き留めていたこの場所ですが、 しばらくのあいだ書く内容が変わります。 十二月一日、神戸に小さな書店が オープンしました。新刊も古書も扱い、 様々なイベントを開催していく …

タクシーの怪談

タクシーは、夜の道を走っている。 窓の外は暗くて、何も見えない。「ねえ、運転手さん」 「はい」 「タクシーの怪談、ってあるよね」 「カイダン? ……ああ、ありますねえ。 女性のお客様をお乗せしたら、 いつのまにか消えていて……」 「そうそう、それ。そ…

図書館に

http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20140228/1393597671 この記事の続きです。図書館のサイトに 登録されているのを確認しました。 10月27日追記:写真が手に入りましたのでペタリ。

ミステリー板の拾い物

「叙述トリック考えた」スレから 857 :名無しのオプ:2013/10/26(土) 14:22:21.47 id:WhJE1vjo 「幽霊? 信じるわけないじゃん。あんなの作り話」 「えーっ。そうなの? 意外だなあ」 「じゃあさ、私たち今こうして 夜の道を歩いているじゃない。むこうの暗…

思いつきを書き留めておきます

テレビで「ふじまりこ」さんという歌手を見かけました。 ふじまりこ、平仮名表記です。 漢字ではどう書くのだろうと考えていて、 二つの可能性に気づきました。ふじ まりこ ふじま りこどちらの可能性もあり得るなあ、と思ったんですよ。 「ふじ」という姓、…

( ^ω^)探偵の敗北

( ^ω^)「やあ、久しぶり。私だ」 ( ^ω^)「……私のことを忘れたのか? 私は名探偵だ。数々の事件を解決してきたんだぞ」 ( ^ω^)「……そうか、知らないのか。ぐすん」 (;^ω^)「まあ、名誉とかプライバシーを考えたら 誰にも話せない事件がある…

雑談:ミステリーの話題

早川書房さんの期間限定企画 『パブ・シャーロック・ホームズ』に 行って来ました。記念に写真を何枚か。

ミステリー板の拾い物

「ミステリーに使えそうなネタを考えるスレ」から (一部を加工) 12 :名無しのオプ:2011/09/16(金) 14:07:55.87 id:X2QZu1St毒殺について考えていて、思いついたネタ。 杉野という男が、知人の北本を殺そうとする。 毒薬が手に入らないだろうか、農薬を …

雑談:ミステリーの話題

2ちゃんねるミステリー板のオフ会スレ、 あれこれコメントが書き込まれてます。 盛り上がるといいですね。 私は、ミステリー板のオフ会に 何度か参加したことがあります。 以前、私が幹事をやった時、募集してみたら 参加者一名というオフ会がありました。 …

ミステリー板の拾い物

「叙述トリック考えた」スレから 504 :名無しのオプ:2014/02/23(日) 22:28:31.80 id:k1RV46dr「凶器になりそうな刃物は周囲にありませんでした。 そもそも、刺殺であることは間違いないんですか?」 「お前の目は何も見てないのか。ほら、ここ。 肋骨に傷…

ミステリー板の拾い物

「叙述トリック考えた」スレから 785 :名無しのオプ:2013/10/22(火) 01:18:55.61 id:ojn4oMvE「よくきてくれた。まあ座ってくれたまえ。 貴殿がかの有名なホームズ君だね」 「いかにも」 「そして、隣にいるのはワトソン君かな」 「いいえ、私はワトソンで…

ミステリー板の拾い物

「叙述トリック考えた」スレから 539 :名無しのオプ:2014/03/04(火) 16:28:53.90 id:YW3w24/H俺はベッドの上に横たわり、腕の痛みに耐えていた。 歯を食いしばる、息が荒くなる。 だけど、意識ははっきりしていた。これ以上ないくらい。 記憶を取り戻した…

五十二冊プラスワン

札幌に、くすみ書房さんという有名な書店があります。 品揃えや売り方に工夫をこらし、 話題になっているところです。 こちらのお店が去年 「あなたの本棚」というイベントを発表しました。 あなたが本棚に並べる書籍を選べます、 あなたが選んだ書籍を札幌…

思いつきを書き留めておきます

叙述トリックについてあれこれ考えているうち、 へんなネタを思いつきました。 名探偵金田一耕助は、静かな声で宣言した。 「真犯人の正体がわかりました」 誰かが小さな悲鳴を上げる。 等々力警部の目つきが鋭くなった。 「間違いないのかね?」 「はい」名…

闇からの声

クリックで、別窓が開きます。 (動作保証環境……OS : Windows ブラウザ : IE6〜7、Firefox2 Flash Player:バージョン8以降) まぜまぜのべる公開ゲーム:闇からの声 (追記:まぜまぜのべるはサービス停止になったようで、 クリックしても見ることはでき…

雑談:ミステリーの話題

このブログには「こんなお話を思いついた」というのを 中心に書き込んでいます。2ちゃんねるの ミステリー板からネタを拾ってきたりもしてます。 私自身のための備忘録のような場所です。ただ、ミステリー板で転載の是非が議題にかかってますね。 他人様の…

図書館に

五十二冊のリストとは別の話題です。船橋の図書館で「あなたが希望する本を一冊 蔵書として並べます」という企画をやっていたので 参加させてもらいました。私がリクエストしたのは、門井慶喜さんの 「おさがしの本は」です。 図書館を舞台にした連作ミステ…

五十二冊の中から:A-10奪還チーム出動せよ

「あなたの本棚」という企画について、まずこちらをどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 もう二月二十五日なので、去年の十二月から 二ヶ月間の限定企画「あなたの本棚」は終了、 五十二冊の本はもうお片付けされているはずです…

五十二冊の中から:光の帝国 常野物語

ジャンルは……お伽噺でしょうか? 頭の中にある好ましい人物像や美しい風景を そのまま文章で表現したような、不思議な作品集です。 自由きままにストーリーが流れていき、 とつぜん終わったりします。「これから先、大きく変わっていくでしょう」、 そこで記…

五十二冊の中から:番外編

http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 こちらのリストを作り、くすみ書房さんへお送りしたのが 去年十一月の初めのこと。それから数ヶ月の間に 色々と驚くことがありました。「福家警部補」がテレビドラマ化 「ジョーカー・ゲーム」が映画…

五十二冊の中から:ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ

おったまゲロゲロ 舞台はアメリカ、オハイオ州。 酔っぱらって暴れて逮捕され、 仕事も家も失った男が主人公。彼は 刑務所を出た後、ピザ屋で働くことになる。 ところがその店で、殺人事件に 巻き込まれてしまい……というストーリーです。 これ、なんかヘンな…

ミステリー板の拾い物

久しぶりに保管作業を。 ミステリー板の「叙述トリック考えた」スレから。 791 :名無しのオプ : 2013/10/23(水) 09:55:01.54 id:qeuuZfBk お寺のとなりの細い道。夜には歩きたくないんだけど、 見たいテレビがあったの。録画予約を忘れちゃってさ。 ずっと…

五十二冊の中から:ブランコのむこうで

五十二冊のリストについては、まずこちらをどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20131121/1385046813 リストに「ブランコのむこうで」を入れました。 主人公は、小学校からの帰り道で 自分にそっくりな男の子を見かけます。 後を付いていくと……、とい…

五十二冊の中から:ウルチモ・トルッコ

「読者が犯人」というトリックに挑んだミステリーです。 読者が犯人、つまり、この作品を読むと殺人犯になります。 読む=殺す そして、この作品は、読まれるのを待っています。 じっと待っています。読まれるのを。 読まれるのを、殺されるのを待っています…

五十二冊の中から:殺人鬼/横溝正史

札幌の本屋くすみ書房さんで、あなたが選んだ本を売る 「あなたの本棚」という企画をやっています。 私はこれに申し込んで、推理小説や冒険小説を五十二冊選び、 陳列していただいてます。ちなみに、娯楽小説ではなく、 まじめなテーマで書籍を選ばれた方も…

五十二冊の中から:番外編

そういえば、くすみ書房さんから 年賀状が届いておりました。 おすすめの一冊が書いてあるあたりは さすが本屋さんです。 「冬虫夏草」、最高だそうですよ。