叙述トリック試作

ミステリー板の叙述トリックスレにネタを書き込もうとしたのですが、

メール欄が長すぎるとはじかれてしまったので、ここに保管しておきます。

以下、そのネタ。

 

 


「ヒマつぶしにクイズをやりましょう、ジェシカ」

「まあ。それは面白そうね、リリー」

「もちろん、あなたにも付き合ってもらうわ。 というより、あなたがクイズの回答者なのよ」

「それでリリー、クイズの問題ってなに?」

「問題はズバリ『この部屋から殺人鬼が消えました。 殺人鬼はどこへ行ったのでしょう』。さあ、どうかしら」

「怖い! 殺人鬼なんて絞首刑にしてほしいわリリー」

「落ち着いてジェシカ。四人の男を襲った殺人鬼は もうこの部屋にいないのだから。でもね」

「この狭い部屋は密室だわ」

「その通りよジェシカ。この部屋にはドアがひとつ。 でも鍵がかかってる。窓もひとつ。でも」

「とても小さな窓。人が通り抜けるなんてムリ」

「よくできましたジェシカ」

 

「さあ、あなた。クイズの答えはわかるかしら?」

 

 リリーが指さしたのはジェシカ……ではなく、 『あなた』です。

今このスレを読んでいる 『あなた』。クイズの答えはメール欄に 書いておきます。

では最後にヒントを。 このスレは、ミステリー板の叙述トリックスレです。

もう見当が付きましたね?

 狭い部屋というのは刑務所の雑居房です。ジェシカとリリーは囚人です。殺人鬼は既に逮捕され、死刑判決が下されたのです。つまり、どこへ行ったかというクイズの答えは『絞首台』なのです