五十二冊の中から:ロケットマン

 五十二冊のリストを見て思ったのは、
作品の舞台が様々になったなあ、ということです。
 最初は別の主題を考えていたせいもあり、
自分で選んでおいてちょっと意外なセレクトになりました。

 えーっと、作品の舞台になっているのは、
江戸の貧乏長屋や、アイルランド
第二次世界大戦下のフランス、冷戦下の東西ドイツ
禁酒法時代のアメリカ、十八世紀のロンドン、
戦中戦後の日本、カリブ諸島、自衛隊の基地、
そして、宇宙。

 少年が謎解きや冒険の中で成長し、
宇宙へ飛び出すという「ロケットマン」、
このマンガをリストに入れました。

 作者の加藤元浩さんといえば
Q.E.D.」や「C.M.B.」が有名で、
ロケットマン」は埋もれつつあります。


 写真の単行本は絶版らしく、
今流通しているのは講談社漫画文庫版になるようです。


 作者さんの言葉を引用します。

   冒険があって、宇宙があって、
   謎があって、カッコイイ奴が出てきて、
   よくわかんないけどカッコイイ言葉
   が出てきて、世界中をかけまわる
   そんな物語。

 いいと思うんだよなあ。