思いつきを書き留めておきます

まず最初に犯人の正体が明かされる、というか
「おまえが犯人だ」と指をさすシーンから始まる
ミステリーを考えたことがあります。例えば、



 主人公は、気弱な女性。子供の頃から
いじめられてたせいで、他人の顔色を
うかがってばかり。相手はどういう人か、
どうすればいじめられないですむか。
そんなことばかり考えているうち、
人の感情や記憶が読み取れるようになる。

 その女性がテレビを見ていて、
画面に映った俳優を指さす。
「あの人、人殺しだ」

 彼女には、はっきりとそれがわかる。
じゃあ、テレビに映ったその俳優は
誰を殺したというのか?
 彼女の恋人はそれを問いただすが、
彼女は首を振る『人殺しの記憶なんか
これ以上見たくない』ということらしい。

 恋人は、彼女の能力を知っている。
彼女が「あの俳優は人殺し」というなら
きっとそうなのだろう。
だが、他に信じる者などいるはずもない。

 女性はおびえている。なにしろ、
人殺しがテレビに出て笑顔を振りまくのだから。
 彼女をほうっておけず、
恋人が俳優の身辺調査を始める。
あの俳優は本当に殺人者なのか。
誰を殺したというのか……。



 時々、「このストーリーをどう展開させよう」とか
「こんな結末はどうだろう」とか
ぼんやり考えたりしています。