雑談:ミステリーとクラウドファンディングの話題(そのよん)

 クラウドファンディングについてなのですが、
こちらの葉書のご紹介を忘れてました。

 病院を交流の場として活用するため
図書館を設置するという企画が、
クラウドファンディングであったんです。
(参照:http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20160716

 企画に申し込み、図書館に置く本を指定した私のもとに
葉書が届きました。
 今、病院内の図書館には私が指定した三冊のミステリー、
天久鷹央の推理カルテ」や「そして医師も死す」などが
あるはずです。

 確認に行きたいです。ですが、時間の余裕がちょっと……。
自称名探偵にでも行ってもらいましょうかね。

雑談:ミステリーの話題

 まずは、ひとつ前のエントリについて。
ピアニストさんのご紹介がまだでしたね。
こちらの方です。
http://www.aiyamashita-jp.com/
 バークリー音楽大学在学中で、
ピアノの腕前は折り紙付きです。

 さて今回は、この保管庫を始めた
きっかけについてご説明します。
 私は以前、2ちゃんねるのミステリー板に
思いついたことをあれこれ書いてました。
すると「つまらない長文ダラダラ書きやがって
目障りだ。チラシの裏にでも書いてろ」といった
感じの反応で、それならとこの保管庫を始めました。

 それこそ書き捨てても構わない内容が
ほとんどですが、クラウドファンディング関連など
告知したい事柄もあり、こういう場所が
あって良かったと思っています。
 ここは、ミステリーについて
なにか思いついたら更新する、書くことがなかったら
放置する、という場所です。
こういう姿勢が自分は気に入っています。
気に入っています、が。
そのあたりの事情を理解しない奴がいます。

( ^ω^)←こいつです。こいつ。
自称「世界を股にかけて活躍する名探偵」。
 こいつ、「名探偵の大活躍を聞かせてやるから
日本語の文章にしろ」と指図するだけなら
まだしも、「いま、香港にいる。
プラハにいる。この写真をお前の
保管庫とやらに載せろ」と図に乗ってきてます。


 こいつが撮影した写真を一枚ご紹介しましょう。
メールによると「おい日本人、免税店で
ゲイシャを売ってたぞ。わはは」だそうです。
 まあ確かにGeishaだから「ゲイシャ」のようですが、
だからなんだという気持ちです。

 ここはミステリーについて語る場だと
説明したのですが、「書くことがなかったら
数週間でも数か月でも放っておくつもりだろ、
それはもったいない」とのこと。
 で、どうしたいのかというと、
「自分は日本が気に入った。これから
年に数回、日本に行く。そして
日本について語る」だそうです。
 というわけで、この保管庫に時々
「名探偵の日本漫遊記」が載ります。
読んでやってください。

 最後に、こいつが買ってきた
プラハ土産について。

「BEER SHAMPOO」というのもかなり謎ですが、
「STONE SHAPED CANDY」。なんでしょうねコレ。
名探偵の土産選びのセンスはちょっと不思議です。

雑談:ミステリーとクラウドファンディングの話題(そのさん)

 ピアノコンサートのお話が少しずつ形になってきたので、
あらためて告知と募集をいたします。
 小規模でささやかな集まりになりそうなので、
コンサートというよりはミニライブでございます。

では、日時などなどをご紹介

日時:2017年1月14日(土曜日)午後六時半開始
会場:東京都新宿区高田馬場にある音楽スタジオ
趣旨:ミステリーに出てきたあの曲を、
   生演奏で聴こう!
会費:無料
曲目:チック・コリア「浪漫の騎士」、これは確定。
   また、「古畑任三郎のテーマ」や、
   映画・犬神家の一族のテーマ「愛のバラード」を
   ピアニストの方にお願いしているところです。

お問い合わせ・お申し込み:
   このブログのコメント欄に書き込みを
   お願いいたします。



 このような予定です。無料ですので、お気軽にどうぞ。

叙述トリック試作

    探偵が真相を語り始めた。
   「大広間で倒れていた双子。
   死亡時刻はほぼ同じ。二人とも
   首を絞められた跡があるのに、
   抵抗した様子はまったくない。
   双子を恨んでいたのは
   君ひとりだ。君が同時に
   双子を絞め殺したんだ。
   君ならそれができる。君は、
   腕が四本あるんだから」



 レストランで原稿を読んでいた編集者は、
椅子から転げ落ちそうになった。
 彼の目の前には、原稿を書いた作家がいる。
作家は、スポーツ新聞を広げていた。
「先生、なんですかこの原稿」
「鈴木が打率を上げてきたな。
未来の四番打者はこいつだね」
「先生」
「この店のポークステーキは旨いねえ」
「先生!」
「うるさいなあ。こっちは新聞を読みながら
食事を楽しんでるのに」
「なんですか、このオチは」
「驚いただろ?」
「あきれました。いきなり『犯人は
四本腕の男だ』って、ひどすぎます」
「いきなりじゃない。伏線はあったよ」
「え?」
「このまえ渡した第三章、あの中に
こういう描写があったはずだよ。
『彼は、バイオリンを弾きながら
タバコに火を点け、譜面をめくった』と」
「それがどうしたんです?」
「バイオリンを弾きながらタバコに
火を点けたり譜面をめくるなんて、
腕が四本くらいないと無理だろう」

「先生、そういう問題じゃないです」
「じゃあ、なんだよ」
「腕が四本ある男なんて、いないでしょ」
「いるよ」
「いません」
「いるってば。腕が四本ある男。便利なんだぜ」
 そう言われて、編集者はやっと気づいた。
スポーツ新聞を広げて野球の記事を読みながら、
ナイフとフォークでステーキを食べる作家の姿に。

 編集者は椅子から転げ落ちた。  

雑談:ミステリーとクラウドファンディングの話題(そのに)

クラウドファンディングとピアノとミステリーのお話です。

クラウドなんちゃらというのは、インターネットを通して
広く呼びかける寄附や援助の一種でして、大抵の場合は
援助に対して、何かお返しが用意されています。


ある時、あるピアニストの方が、
クラウドなんちゃらのサイトで援助を呼びかけてました。
子供の頃からピアノの練習をしてきた。
今、外国の名門校に留学してお勉強してる。
でも、学費が負担になっていて……なのだそうです。
お返しとして、色々用意した。ピアノのレッスンをするとか
出張コンサートを引き受けるとか、だそうです。

出張コンサートという言葉が、
自分はもんのすごく気になりました。
なんちゃらのサイトでその方のプロフィールを読むと、
ピアノの腕前はかなりのようです。外国の名門校に
入学できるほどですからね。

それで自分は、メールで質問したんですよ。
「コンサートでリクエストは可能か。
やってもらいたい曲があるのだけれど」と。
すると、OKというお返事。
そういうわけで、演奏していただけることになりました。


ChickCorea/RomanticWarrior
チック・コリア「浪漫の騎士」を、です。

ミステリーがお好きな方はご存知かと思います。
島田荘司さんの小説「異邦の騎士」で
とてもとても効果的に使われた名曲です。

この曲を弾いていただこう、生演奏で聴こう、
という企画が今進んでいます。
時期や会場など、これから考えていくことは沢山あり、
今お知らせできるのはこれだけなのですが、
決まったら、このブログに書いていく予定であります。

いかがでしょう、聴いてみませんか。
「浪漫の騎士」。
ご興味ありましたら、このブログの
コメント欄にでも書き込みをお願いします。

( ^ω^)ドアの向こう

(  ゚益゚)「詐欺師の野郎は、この家にいるんだな?」
( ー`дー´)「はい。私が確認しました」
(  ゚益゚)「よし、家に踏み込むぞ。
いまさらノックの必要はないな。おい、邪魔するぜ。
……あっ!」
( ー`дー´)「し、死んでる!」
( ;゚益゚)「なんということだ」
(ー`дー´)「見張りのみんな、来てくれ! 非常事態だ」



( ^ω^)「密室状態の家から殺人犯が消えたんだって?」
(  ゚益゚)「まあ、そう思ってるのは俺だけなんだけどな」
( ^ω^)「そういう難しそうな事件は、まず私に相談したまえ。
きみは優秀な刑事だけど、私はさらにその上をいく。
私は、世界を股にかけて活躍する名探偵なんだぞ」
(  ゚益゚)「……」
( ^ω^)「どうした、主任警部くん」
(  ゚益゚)「……なんでもない。事件そのものは、単純なんだ。
小さな家のドアを開けたら、目の前で指名手配中の
詐欺師が倒れていた。調べた結果、他殺で間違いない」
( ^ω^)「その家には?」
(  ゚益゚)「死んだ詐欺師のほかには、誰もいなかった。
しかし……」
( ^ω^)「しかし? 何かあったのかな」
(  ゚益゚)「言葉で説明するのは面倒だな。試してみよう。
このドアは押して開けるタイプか。あの家と同じだな。
あんた、この会議室から、廊下に出てくれ」
( ^ω^)「ほう? 廊下に出ればいいんだな」
(  ゚益゚)「ドアを開けて、会議室に入ってくれ」
( ^ω^)「うん?」
(  ゚益゚)「じゃあ、もう一度。廊下に出てから
ノブを回してドアを押し、この会議室に入ってくれ。どうだ?」
( ^ω^)「うーむ。ドアノブが、回りにくかったな」
(  ゚益゚)「だよな。二度目は、重みを感じただろう」
( ^ω^)「重みというか。……今、何をしたんだい」
(  ゚益゚)「こちら側からも、ドアノブを掴んでいたんだ」
( ^ω^)「なるほど、それで。……あ、まさか」
(  ゚益゚)「そう、殺人現場の家でも、
この違和感があったんだ。気のせいじゃない。
事件のあと、何度も何度もあのドアを開けた。しかし」
( ^ω^)「しかし、事件の時だけ違和感があったと」
(  ゚益゚)「あの時、家に入ろうとドアを開けた
俺だけが重みを感じたんだ。考えられるのは、
誰かがドアの向こう側でドアノブを掴んでいた」
( ^ω^)「その誰かというのが……」
(  ゚益゚)「おそらく、詐欺師を殺したんだ。そして
家から出ようとして、外にいる俺に気づき、一瞬で消えた。
ドアの陰に隠れたとかじゃない。消えたんだよ」

( ^ω^)「家の中には、誰もいなかったわけだね」
(  ゚益゚)「ドアの周りにあったのは、傘立てと
コート掛けくらい。小さな家で、隠れる場所など
なかった。我々が念入りに調べたから間違いない」
( ^ω^)「うーむ」
(  ゚益゚)「あの時あの家のドアを開けた俺だけが、
殺人犯の存在を感じたんだ。だが、誰も信じない」
( ^ω^)「だろうね」
(  ゚益゚)「あんたは、どう思う?」


( ^ω^)「ひとつ、実験をしてみようか」
(  ゚益゚)「は?」
( ^ω^)「今度は、二人とも廊下に出よう。
さあ、きみがこのドアを開けてくれたまえ」
(  ゚益゚)「わかった、このドアを開ければいいんだな。
……わあああ!」
( ^ω^)「どうしたのかね」
( ;゚益゚)「ドアノブが重い! あの時と同じだ!」
( ^ω^)「じゃあ、ドアの向こうに誰かいるのかな。
ドアをそのまま押してみたまえ」
( ;゚益゚)「そんな……」

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( ^ω^)名探偵の挨拶

( ^ω^)
( ^ω^)ノシ

( ^ω^)「やあ、久しぶり。名探偵だ」
( ^ω^)「世界をまたにかけて
大活躍している、名探偵だ」
( ^ω^)「今は、プラハの街を
駆けずり回っているよ」
( ^ω^)「忙しい日々だけれど、みんなへの
挨拶はしておきたいと思ってね」
( ^ω^)「みんなのことはいつも思っているんだ」

( ^ω^)ノシ「では、また会おう」