九冊の猫:鮎川哲也と13の殺人列車

九冊の猫については、こちらをどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/tiwwdRnpvs/20141202/1417492394



「13の殺人列車」。タイトルや表紙の通り、
鉄道がテーマのミステリを集めた
鮎川哲也大先生のアンソロジーです。

 収録作のひとつ「浦和が嗤う」は、有名ですね。
「これが最高の短編ミステリー」と
推薦する方もいらっしゃるほどの逸品、だそうです。
あくまでも『だそうです』。

 麻雀を打ちながら事件について語り合う学生たち、
そして……。
という安楽椅子探偵ものの
ある傑作を意識したであろう
ストーリーには、様々なミステリーのネタ、
ガジェットが詰め込まれています。
例えば、タイトルの「浦和が嗤う」も
あの「達也が嗤う」を元にした言葉遊びですね。
こういうポイントに気づくと楽しい。

 この作品はおそらく、推理小説に関する知識が
あればあるほど楽しい、そういう趣向かと思われます。
「これが最高の短編ミステリー」と
推薦する方もいらっしゃるほどの逸品、ではあります。
 私はミステリーについて詳しくないので、
この作品の価値はいまいち理解できていません(ふにゃあ


 収録作の中で私が好きなのは、「雨美濃」です。
いいんですよ、これ。短くて、あっという間に読み終わり、
その後の余韻といったらもう。本当に不思議な作品です。


 書肆スウィートヒアアフターに並んでいますので、
お読みいただけるとうれしいです。
http://sweethereafter311.blog.fc2.com/
こちらのお店、この前記事になってました。
http://lite-ra.com/2015/04/post-1060.html